工務店とはどうあるべきか

はじめまして。
岡田工務店の代表を務めさせていただいている岡田です。

 

私が今の仕事を行なっていく上で、とても大きな岐路となった出来事があります。
2011年3月11日
そう、東日本大震災です。

 

その日私は都内某所でリフォーム工事に従事しており、下っ端だったので15時にコーヒーを飲みながらタバコを吸う為（業界で言う3時の一服）少し早めに仕事を切り上げ、お駄賃をもらいスキップしながらコンビニに向かっていました。

 

私は当時運動神経が良く中学時代には区で100メートル走で2位になった事があるくらい走る事に自信があったのですが、スキップの着地地点が10センチズレたような違和感を感じ立ち止まると、電信柱が大きく揺れている事に気づき、普通ではない状況に恐怖したのを覚えています。

 

その後は皆様も知っての通りです。

翌日は千葉県某所にある団地で、そのような状況の中でも大規模改修工事が行われる事になり　朝から大渋滞の中現場に到着しました。

団地内は崩れたフェンスやひび割れ、液状化した路面などで荒れ果てており、住人の方達はとても不安そうにしていたのをはっきりと覚えています。

 

その中ふと、1人の住人の方に言われた一言にとても衝撃を受け、トンカチで頭を殴られ目が醒める思いになりました。

「大工さんがいるから安心だね」

 

それまで大工という仕事が皆さんにどのように思われているのかなど全く考えていなかった私は、そうか。そうなのか。安心を与える仕事でもあるんだな。と強く意識するようになりました。

 

それが岡田工務店としてお客様に対して、困った事があればなんでもお申し付けください。の理念となっているのです。

少し格好つけた話にはなってしまいましたが、
これが隠すことの無い私、岡田の思いでもあり、岡田工務店とはどうあるべきかの礎となった出来事でした。

 

 

終